「年をとって代謝が落ちたわ~」
「代謝が落ちたから全然痩せないのよ~」
このように代謝とダイエットは深い関係がありますが、そもそも代謝ってなんのことかご存じですか?説明してみてください、と聞かれても「消費カロリーのこと?」「熱量のこと?(それカロリーやん)」って答えが多いです。
ぶっちゃけ、生物を習っている高校生だけが知ってればいいんですけど…、我々ダイエッターも知っておかなけれらばならないことなんですよ。
代謝を会社に例えると
会社の中では「Aさんが営業回りをする」「Bさんがみんなの給料を計算する」「Cさんが新人の教育を担当する」などと、役割分担があり、それが常に行われています。
この社内のひとつひとつの働きが体内では「代謝」とよばれるものですから、ひとくちに代謝と言っても数えきれないほどの種類があります。
例えば、「毎朝8時にCさんが社内のゴミを捨てる」。これって大事な仕事ですよね。たったこれだけのことなんですけど、Cさんがこの仕事をしなければどこかに支障が出ます。だから代謝って滞りなく行わなければなりません。
Cさんの仕事は「ごみ捨て」と名前がついているとしましょう。それと同様に他の仕事にも名前がひとつずつあり、それは体内の代謝にも言えることです。
身体には有害なアルコールを無害な水と二酸化炭素に変える代謝は「アルコール代謝」と呼ばれています。
会社ではAさん、Bさん、Cさんと一人一人年齢も個性も違います。これが体内では酵素、ビタミン、ミネラルが担当しています。従業員が休んだりサボったりしたら会社の業務は回らなくなってきて、最終的に会社の売り上げが落ちる、などの実害が出てきます。
ダイエットにおける代謝も同じで、酵素、ビタミン、ミネラルでどれか一つでも不足しがちになると全体の代謝が落ちていきます。そして病気にかかりやすくなったり、痩せにくくなったり、風邪をひきやすくなるのです。
いかにビタミンやミネラルが大事か理解できましたか?
ちなみにダイエッターに一番足りないのが、酵素です。これはタンパク質からできているので、タンパク質が不足すると全身の代謝に影響が出ることを覚えておいてくださいね。
タンパク質だけとればいいのか!では間違い
タンパク質をもっと摂ってください…、そういわれて摂っているけど「たんぱく質の代謝が悪くてすぐにお腹を下してしまう」そのような悩みを持つ人も少なくないと思います。
タンパク質の代謝は「摂取→消化→吸収」の順に進みます。摂取してても、胃酸が足りないと消化できないし、腸内環境が悪いと吸収できません。つまり、たくさん摂ったとしても消化吸収ができなければ体の負担になります。
タンパク質を食べた後、卵の腐った臭いのガスが出るような人は、まさにタンパク質代謝がうまくいってない人です。自分が処理できる以上のタンパク質を摂ってしまったことになるんです。単純に摂取量が多すぎるのか、ビタミンやミネラルなどの他の物質が足りないことが原因です。
食品パッケージに騙されるな!
「脂肪0のマヨネーズ」
「糖質0のチョコ」
「たんぱく質が10g入ったヨーグルト」
など、魅力的なパッケージの商品はスーパーやコンビニに死ぬほど並んでいます。健康ブームに相まってかここ数年はさらに増えたように感じますが、言いたいことはただひとつ、「うちの商品をもっと買え」です。
買ってもらえればみんな満足です。ですから、僕らも食べたものが全て吸収できていると思っています。ただ、前述のとおり、消化とか分解とか吸収のどこかで躓けば、体内でゴミとなっています。
あなたが食べたものがちゃんと吸収できているか?つまり「代謝」できているか?は自分で知っておかなければならないんですよ。
歳を重ねたら代謝が落ちる…というのは筋肉量だけの変化ではないです。その辺のところを一度見直してみるとダイエットも加速していきますよ。