ダイエットを始める前に皆さんへ必ずカウンセリングを行いますが、冷え性の方って結構多いです。
え?太っているのに冷え性?って感じかもしれませんが、脂肪が多いのと冷えの関係性はあまりありません。
日本人女性のほとんどが重度の鉄不足
そして鉄不足=「貧血」のイメージがありますが、他にも色々症状が出る場合があります。
鉄不足になると?
☑️疲れやすい
☑️イライラしやすい
☑️冷え性
☑️あざができやすい
☑️抜け毛
☑️抑うつ状態
☑️氷噛みたくなる
☑️生理前の生理痛・不調がひどい
☑️糖質中毒これらの症状は鉄不足の可能性高し。
— 猫背矯正専門院エーパシカイロ (@a_pacific_chiro) August 6, 2019
特に「氷」が食べたくなるのは鉄不足の人のあるあるかもしれません。氷が冷えるからと言って、別の固いモノ食べる方も要注意です。
鉄欠乏の基準となるのがフェリチン値(貯蔵鉄の値)というものです。
20代~40代のほとんどがフェリチン値29以下という数字を叩きだしています。そもそも、あまり肉を食べないし鉄製の調理器具も使わなくなってきたことが原因みたいです。ひじきやほうれん草がいいよ!って言いますけど毎日食べないですよね。
ヘモグロビンとフェリチンはどう違うの?
身体の中にある鉄は大きく2種類に分かれます。
- 血液の中にある”鉄”
- 細胞の中にある”鉄”
血液の中にある鉄はヘモグロビンです。酸素を身体の隅々まで運んでくれる大事なやつですね。
細胞の中にある鉄はフェリチンというタンパク質の中に貯蔵されている鉄です。
普段、鉄を使うときっていうのはヘモグロビンが無くなっちゃうと酸素が身体に行き渡らなくなります。だからフェリチンの方から使います。だからヘモグロビン値が低いのはもう手遅れ状態です。貯蔵している鉄もなくなり、血液中にもなくなってしまっているので…すっからかんです。
「うつ消しごはん」の著者、藤川徳美先生は「女性はフェリチン値30以下で貧血」と仰っています。一度、読んでみるといいですよ。
近くの病院でも測ってくれるので聞いてみてください。健康診断の値にもでているところもあるかも。
鉄不足で「甘いもの中毒」になり「冷え性」にもなるの?
体内で脂肪をエネルギーに変える際に鉄が必要なんですよ。ちなみに糖質をエネルギーに換えるときは必要ないんですよ。
最近、糖質制限が流行っているじゃないですか?でも痩せないよ!って人は鉄不足に陥っている可能性が高いです。
せっかく糖を減らして脂肪を燃えやすい状態にしているのに、肝心の鉄が不足して脂肪をエネルギーに換えられないのです。
- 「糖」をエネルギーに換える
- 「脂肪」をエネルギーに換える
このエネルギーというのがATPってやつなのです。実はテニスのジョコビッチ選手などはここに目をつけたんですよ、というのも同じATPなのに糖と脂肪では全然効率が違うんですよね。
- 糖からATP➡2ATP
- 脂肪からATP➡36ATP
18倍ですよ!18倍!!
ちなみにATPが生成されるときには熱も発生するので、身体がポカポカしてきます。つまり冷え性対策になっているわけです。
ちょっと待ってください。実はこれ1つルールがあります。それは「糖が体内にある場合、糖からしかエネルギーを作らない」というルールです。つまり、糖が身体の中にあるときには「脂肪を燃やす作業はお休み中」ということになります。
ダイエットの運動で無酸素運動と有酸素運動はどちらが先がいいか?➡答え:無酸素運動(糖をいっぱい使うから)
というのは「脂肪を燃やす作業を早めたい」からなんですね。
そしてもう一度この図を出すと、鉄がないと脂肪をエネルギーに換えれないのですよ。
なので、鉄がないとエネルギーが作れない➡手っ取り早く糖を摂っちゃえ!➡甘いもの中毒になる
って感じです。でも糖からエネルギーを生成する際には2ATPしか作れないから寒がりになっちゃいます。
せっかく糖質制限しているのにダイエットが進まない!ダルイ!でリタイアしてしまう人も多いと思います。
まとめ
糖質制限するだけではなく、他の栄養も考えることが大切です。でも、鉄だけじゃなくて他にもビタミンとか色々必要なんです。だからサプリでもいいのでマルチビタミン摂取はおすすめです。カロリーも抑えられるしね!
特に女性は生理なので血を失いやすいのでしっかり摂取していきましょう。